Microsoft Resarch Core 6いろいろ
Microsfot resarch core6に応募した。色々あったが採用された。よかった。なんでも出してみるもんだなと。顛末について少し書きしるしておくことにした。
応募するまで
MPACKは数値計算に与する重要なプロジェクト、そう信念を持って立ち上げたのだが、霞のみを食べるだけではプログラム作成もできず、資金獲得も重要。ということで応募してみた。
このころばたばたしていて科研費は応募できなかったので、残念な気分を味わってたが...2009/11/13の応募締切り、こんなんあるよと教えてもらったので、応募することにしてみた。
実の所この段階でプロジェクトを続けるには、自分の食い扶持確保が一番重要で、来年度(2010)どこにいるか知らなかったので不安を抱えながらの応募であった。つまり、採用されても、お金を使える立場なのか? 一番大きな不安はここだった。さらに以前のプロジェクト採用者一覧とか見ると大学教授ばかりなので萎縮したというのもある(あとでよくみると助教もいたが)。
公募する分野
マイクロソフトは数値計算はあんまりやってないし、リサーチのほうもあんまりいない。だけどメンターを見つけろ、そういうのは無茶だが、問い合わせると、予想はしていたがGordon Bellは偉い人すぎて時間ないだろうとのこと。偶然その一月ほどまえマイクロソフトリサーチの方から研究のことでメールをもらっていたのでその人を選ばせてもらった。
応募
応募資料をあげたので見てほしい。まぁ晒しているだけである。7ページ以内とあるので普通は7ページしっかり書くのだろうが、3ページで力尽きた。いい練習になった。文法チェックがうまくゆかず、MS Office Wordに主に指摘してもらった。ありがたかった。どれだけポジティブに書けるか。これは自分の課題として認識できてよかった。どうもネガティブに書きやすい。そもそもこの研究に意味があるか(極端に思えば100年たてばほぼ全てゴミだ)。できなかったらどうしよう、とか不安に感じやすいたちだ。時々不勉強な人がやる気満々で「これができます」というと不誠実だと思う。したがって自分にもそう思ってしまう。できると思っていることは実は数学的にできないことが既に示されているかもしれない(そんな研究は多々見かけた)、とか。まぁ他人はどうでもいいが、また何をしているのかわらなくなる。ポジティブさは重要なのかもしれない。さらに、科研費申請などだと「枠」を埋めたらなんとなくできた気になるが、白紙を渡されてできたのであれば本物かもしれない。
一次選考
少し時間を置いて、そろそろ来てほしいな、とおもったころに来た。一次選考は通った!やった!これならば
二次は絶対にとってやる、そういう気持ちが沸いてきた。しかし、メールのやりとりが厳しかった。というのはメールが時々文字化けしてたらだ。mewだからだろうか。webメールに転送して読まざるを得なかった。詳しく無いので誰が悪いのかわからなかったが、見落としが多くあった。
二次選考
こういう面接の試されてる感じはおもしろいから嫌いではない。10分プレゼン。ここでメールの文字化けでひどい見落としが2点あった。文字化けしてたメールたちをどこまで読んでいるかかなり混乱した。一つ目。パワーポイントを期日までに送らねばならなかった。思い込みで、当日ノーパソ持ち込み可能だろう、とか思っていた。たいていの学会はそうなので。やっつけで作って送った。不満が残ったがノーパソは持ち込みできるだろうからそこで挽回だと思っていた。最後に「こういう計画でやる」というのを書くのを忘れた。当日は4時間くらい前にきた。迷子になりやすいのと、スタバでプレゼン練習しようと思ってた。さらに、きっとどっかで待てたり昼飯もビルから出て食えると思ったが、部屋にはいった最後、面接が終わるまで出られなかった。そもそも入るだけでセキュリティが厳しい。トイレも苦労した。
待合室では緊張ものすごくした。ペットボトルの水がおいてあって飲んだ。緊張しているのでお腹は減らない。二つ目。面接会場は「手ぶらではいれ」これは驚いた。それはそうで、多量の面接をするのならそれくらい当然だろう。
時々ノーパソのトラブルもある。
このプレゼン、外したかなと思った。質問は比較的一般に聞かれそうな所だった。また失敗したところは、
具体的なMPACKのパフォーマンスを覚えていなかったことである。さらに最後にどういうプランか書けなかった。
帰りは疲れてアキバに行った。おにぎりの権米衛があったので食べたらやはりうまかった...さらに腹が減っていたので、豆かんを。これは孤独のグルメに書いてあったので食べたかったのだ。
採用
二次選考後すぐokがきた。評価されたのはうれしかったが、大変驚いた。繰り返すが、マイクロソフトはHPCでは
線形代数演算はやってない(今はGotoBLASの後藤さんがいるが)のでいまいちマイクロソフトには旨味はないはずだ(100万200万なんかMicrosoftにとっては誤差範囲だろうが)。しかし、マイクロソフトリサーチの先見性というのか、将来への投資というのをよく考えているなと思った。たとえばMPACKのホームにはずっとマイクロソフトリサーチの名前はずっと出すことになる。
契約
まず、どこに問い合わせていいのかわからなかった。いままで理研とMicrosoftは契約した経験が無いらしく、時間がかかった。いろんな方の協力があって、なんとか契約できた。
web pageに名前がのった
ポスドクのプロジェクトが採用されたのは初めてかもね...web pageに名前が乗った。他の採択されたプロジェクトの人たちは若くて偉い人が多くてアレでした。みんなすごいね。印象としては、情報系の人は企業で研究するのと大学でやるのとどうちがうんだ、ということだった。
Nakata Maho